おさまる

おさまる
I
おさまる【修まる】
〔「治まる」と同源〕
悪い態度や行いなどがなおって, 良くなる。

「身持ちが~・る」「一向に素行が~・らない」

II
おさまる【治まる】
(1)(「収まる」とも書く)乱れた状態が安定した状態に戻る。

「騒ぎが~・る」「風が~・る」

(2)政治が行き届いて平和である。

「国内が~・る」

(3)気持ちが落ち着く。 心が静まる。

「怒りが~・る」「ある限り心~・らぬ程なれば/源氏(賢木)」

(4)苦痛などが去る。

「痛みが~・る」

〔「おさめる」に対する自動詞〕
III
おさまる【納まる・収まる】
〔「治まる」と同源〕
(1)入れ物や一定の枠の中にきちんと入る。

「本棚になんとか~・った」「予算の枠内に~・る」

(2)ふさわしい所に落ち着く。 また, もとの所や状態に戻る。

「美術館に~・る」「元の鞘(サヤ)に~・る」

(3)人が, ふさわしい地位・立場につく。 また, 満足して, その立場にいる。 《納》「社長に~・る」
(4)金品や税が, 確実に受け取り手に渡される。 《納》「国庫に~・る」
(5)(「治まる」とも書く)解決がつく。 片づく。 《収》「紛争が~・る」
(6)納得する。 《収》「それでは相手が~・るまい」
(7)受け入れられて落ち着く。 《納》「注文の品がようやく~・る」
(8)事が終わる。 落着する。

「三度奏して後こそ~・りにけれ/増鏡(おどろの下)」

(9)勢いが弱くなる。 消える。

「月は有明にて, 光~・れるものから/源氏(帚木)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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